もうすぐ史上最長の連休が始まります。
低所得の個人事業主にはこんな高い時期にはいけませんが、
ゴールデンウイークといえば海外旅行ということで、
今回は海外旅行保険にまつわるあれこれを記事にします。
旅行前に虫歯の治療をしておきましょう
ツアーの場合はツアー会社から言われると思いますが、個人旅行の方でたまにご存じない方がいらっしゃいますので、お知らせします。
保険には免責というものがあり、旅行保険の免責には放射能汚染や既往症などがあるのですが、そのひとつに歯の治療があります。
保険約款の細かい文字は読みたくないという人が多いと思いますが、免責条項だけは読みましょうね。
いまの海外旅行保険では、歯の治療の補償がセットされていたり、オプションでつけれるものもありますが、一般的には補償対象外です。
旅行前に虫歯治療を終えておけば、ある程度リスク回避できます。
海外の治療費の相場
海外旅行保険には必ず加入するように言われますが、その最も大きな理由は、海外では治療費が高額になることにあります。
そのため、海外旅行保険について記載する前に治療費の相場を確認しましょう。
トリップアドバイザーに記載がありました。
画像をクリックしていただいてもページにジャンプします。
なお、下記サイトの手術費や入院費から筆者が適当に組み合わせて算出した一覧です。
虫垂炎 | アキレス腱 | ||
---|---|---|---|
アメリカ | ニューヨーク | 約406万円 | 約463万円 |
アメリカ | ホノルル | 約239万円 | 約384万円 |
カナダ | バンクーバー | 約76万円 | 約171万円 |
イギリス | ロンドン | 約62万円 | 約108万円 |
フランス | パリ | 約102万円 | 約169万円 |
インドネシア | バリ | 約41万円 | 約35万円 |
シンガポール | シンガポール | 約70万円 | 約123万円 |
中国 | 香港 | 約43万円 | 約38万円 |
韓国 | ソウル | 約56万円 | 約56万円 |
オーストラリア | シドニー | 約60万円 | 約60万円 |
救急車搬送が有料の国があったりなど、手術費と入院費で算出しても正しい相場にできないかもしれません。
バリの数字など、だいぶ差があるものもありますが、参考までということで。
また、このサイトを実際にいていただくとわかりますが、シドニーのアキレス腱の入院日数は2日となっています。
筆者もアキレス腱断裂を経験しましたが、1週間入院しましたのでどこまで信用できるかは疑問があったりしますが、根拠のない数字ではないでしょう。
やっぱりアメリカは高いですね。
虫垂炎やアキレス腱断裂より、入院期間が長かったり手術費用が高額なケースもあるでしょう。
海外で健康保険は使えない?
ここから補償の話をしたいのですが、海外旅行保険の話の前に公的保険に触れておきます。
海外では健康保険を使えない、と聞いた方もいるかもしれません。
間違っているわけではないのですが、海外で治療を受けると1円も出ない、と思っているなら、それは間違いです。
健康保険には、海外療養費という制度があり、日本で同じ治療をうけた場合に保険適用となる治療に対して支給されます。
ただし、日本国内で治療を受けた場合と異なる点があります。
仮定の話で説明します。
アメリカで盲腸にかかり、治療費が200万円だったとします。(仮定であり正確な数字ではありません。)
その盲腸治療は日本国内の保険治療であれば30万円だったとします。(仮定であり正確な数字ではありません。)
本人負担が3割だとすると、海外療養費は30万円×7割の21万円が支給されます。
残りの179万円は、健康保険としてはあずかり知らぬ、ということになります。
また、国内であれば保険証を出して自己負担額を支払えば、医療機関が健康保険に請求するので、保険金請求の手続きなどは不要ですが、海外療養費はいったん自分で立替払いするなどして、なおかつ必要な書類を自分で用意して請求する必要があります。
また、健康保険では高額療養費 という自己負担額が一定額を超えると補助してもらえる制度がありますが、海外療養費では適用されず、まさに健康保険ではあずかり知らぬということです。
ハードルが高くて使えないと感じるか、少しはもらえると感じるか、人によって違うと思います、、、
渡航先の公的保険
健康保険について触れましたが、渡航先の公的保険も使えるとうれしいですね。
結論からいうと、渡航先の公的保険は使えないと思っておいたほうがいい、ということになります。
ゆりかごから墓場までと習ったイギリスでは海外旅行者でも無料で医療サービスが受けられる、ときいた方もいるかもしれませんが、2019年4月現在ではこれはうそです。
確かに昔はNHSという公的保険は海外旅行者も利用できたのですが、いまは6ヶ月以上滞在予定の留学をする人などが手続きをした場合などしかNHSは利用できず、短期の旅行客は利用できません。
イギリスですらそうですから絶対に使える国はない、とまで断言できませんが、ないと考えてよさそうです。
続きは以下の記事です。