東京から大阪方面への帰省、特に神戸方向への帰省手段について、なるべく安くすむ方法を、繫忙期向けか閑散期向けかも加えてまとめます。
マイカーやレンタカーによる帰省は除きます。
- 高速バス [閑散期] [繫忙期]
- 空路:フルサービスキャリア(JALとANA) [閑散期]
- 空路:LCC(ジェットスターとPeachAviation)[閑散期]
- 空路:スカイマーク [閑散期]
- 東海道新幹線 [閑散期]
- 東海道新幹線 [繫忙期]
高速バス [閑散期] [繫忙期]
東京・阪神間でもですが、東京・大阪間でも繫忙期でも閑散期でも最安値なのがメリットです。
昼間でも夜間でも、また安いものだけでなくグレードが高いものも選択肢が多いのも魅力です。
ただし、移動時間が長いことと到着時間が限られ、繫忙期は特に到着時間が不正確というデメリットがあります。
様々なサービスがあるので、具体的には他の方のページを参照してください。
空路:フルサービスキャリア(JALとANA) [閑散期]
いくつか路線がありますが、羽田・伊丹間に限定します。
JALにしてもANAにしても、便数が多いので選択肢が多いのはメリットです。
実質的な時間は決して短くありませんが、航空機に搭乗している時間は短いので、じっと座っている時間が苦痛だという人には向いていると思います。
伊丹空港のアクセスが微妙という点は人によってはデメリットになるでしょう。
基本的に高く、特に繫忙期は高くなります。
ただ、JALではスーパー先得など、ANAではスーパーバリュー75など早めに購入することで安く買えるチケットがあるので、閑散期には選択肢に入ってくると思います。
かなり早朝の便になりますが、時期によっては8,000円台があります。
早期購入割引チケットは、予約変更できないなど注意点を理解したうえで利用してください。
空路:LCC(ジェットスターとPeachAviation)[閑散期]
LCCで利用できる東京・大阪便は成田空港・関西空港間に限られ、便数もJALやANAに比べて少ないです。
またJALやANAよりも時間がかかりますし、定時運行率も低いです。(あくまで個人的感想ですが、特にピーチは遅れることが多いように感じます。)
(時間に関しては、空港アクセスや利用ターミナルの関係でかなり余裕をもつ必要があります。)
特に閑散期は安いので選択肢にあがると思いますが、何かと追加料金がかかるとかえって高くつく場合もあるので、注意してください。
プランによってJALやANAなどなら無料の座席指定や預け荷物(受託手荷物)が有料オプションであることもありますが、空港使用料やクレジットカード決済手数料といった必須の追加料金もあるので、最低でも表示料金より1,000円以上高くなる想定で検討しましょう。
ともにLCCなので共通していることも多いのですが、それぞれの利用ターミナルが異なるなど、異なることも多いので注意ください。
なかでも、機内持ち込み手荷物の規定が異なるため、特にPeachを利用するときに注意ください。
詳細はご自身で確認いただきたいのですが、高さ制限はジェットスターが56cmなのに対してPeachでは50cmとなっています。この制限はキャスター部を含みます。
そのため、「ジェットスターなら持ち込めるキャスターバッグ」がPeachでは機内持ち込みできないということもあるので、単純に運賃だけでなくトータルコストで比較しましょう。
空路:スカイマーク [閑散期]
スカイマーク(SKYMARK)は羽田空港と神戸空港の路線のみで、大阪便はありません。
便数は多いので、神戸方面への移動であれば選択肢のひとつです。
スカイマークは、JALやANAのフルサービスキャリアとLCCの中間にあるミドルコストキャリアとされています。
具体的にいうと、原則機内ドリンク無料サービスなどを提供しない点はLCCと共通し、預け荷物(受託手荷物)が無料であることやシートピッチがLCCより余裕がある点はフルサービスキャリアと共通します。
閑散期であれば、たす得やいま得のチケットはかなり安くなります。JALやANAの大阪便の事前購入チケットより数千円安いことが多いです。
同じく注意事項は確認してください。
羽田空港のアクセスの良さはご存知のとおりです。
神戸空港になじみがないかもしれませんが、ポートライナーという電車で三ノ宮に直接出れます。ポートライナーは大きなスーツケースの置き場がないのは欠点ですが、、、
また神戸空港は小さい空港のため、預け荷物があっても待つことなくスムーズに出てくることが多いこともメリットです。
東海道新幹線 [閑散期]
閑散期の新幹線は、チケットショップで回数券を手に入れたりなどもありますが、ネットで事前購入する割引チケット「EX早得21ワイド」などがあります。
空路ほど劇的に安くはならないのですが。
正確性と空路と違い本数も多いうえゆったりとした座席とセキュリティチェックなどの煩雑さがない点は大きなメリットです。
スマートEXで東京・新大阪間のチケットを購入する場合の注意点として、乗車券は新幹線乗車区間のみになるという点があります。
東京都区内や大阪市内ではないので、東京駅や新大阪から在来線で東京都区内や大阪市内への移動する場合でも別途料金が必要になるので注意してください。
東海道新幹線 [繫忙期]
繫忙期では、相対的に新幹線は安い移動手段になります。
繫忙期は正規にJRで購入するしかないのですが、ここからは以下の条件でのみちょっとだけ安くする方法です。
ようは東京都区内から大阪市内の乗車券で乗り越し清算する額をちょっとだけ浮かす方法になります。
JRには「往復割引」という制度があるのですが、大阪市内や神戸市内は片道601km以上という条件を満たせません。
東京から600kmを超えるのは「垂水」駅からになるのですが、垂水駅では「神戸市内」乗車券となってしまうため、「往復割引」が適用されるためには「朝霧」駅・「明石」駅・「西明石」駅などのいずれかを指定する必要があります。
2022年10月現在
- 東京都区内<-->大阪市内 乗車券(往復)= 17,820円
- 東京都区内<-->神戸市内 乗車券(往復)= 18,920円
- 東京都区内<-->明石 乗車券(往復割引)= 17,620円
乗車券を明石駅や西明石駅などまで指定することで、往復で200円から1,300円安くなります*1し、乗り越し精算の手間もなくなります。
指定席は1ヶ月前から購入できます。具体例でいうと、原則
1月3日の指定の販売開始は、12月3日の10:00から販売開始です。
12月31日の指定の販売開始は、12月1日の10:00から販売開始です。
往復で新幹線を利用する前提の話でしたが、片道でもちょっとだけ乗り越し精算を安くすることができる場合があります。
例えば西宮の場合、大阪市内までの乗車券から乗り越し精算すると、精算額は220円です。
しかし、事前に加島駅から西宮駅までの乗車券を用意すれば、乗車券代金は180円です。
ちなみに、加島から尼崎が130円、芦屋が220円です。
この乗車券は途中下車可能なので、有効期間内であれば次のような使い方も可能です。
東京から大阪駅で下車し、私鉄沿線のホテルで一泊。翌日、三宮駅から乗車し舞子駅で下車し、明石海峡大橋を観光。
ただし、逆方向に戻ることはできないことに加えて、東京都区内での途中下車はできません。
例えば、秋葉原駅で乗車して東京駅で下車して大丸でお土産を買い物すると、乗車券は無効になります。
みどりの窓口での購入
基本的にはみどりの窓口で特急券を購入しても割引はありません。
みどりの窓口で購入する際に記載する紙の記入例を参考まで。
あくまで例なので、列車名を具体的に指定せずに出発時間や到着時間を記入して窓口で相談したり、MEMO欄に「特大荷物スペースを希望」などの希望項目を記載したりするなど、適宜修正してご利用ください。
ちなみに、みどりの窓口では特急券と乗車券は別々に購入することができます。
そのため、行きの1ヶ月前応当日には片道特急券のみ購入、帰りの1ヶ月前応当日には片道特急券と往復乗車券を購入、といったことは可能です。
ただし、乗車券を片道で購入すると「往復割引」が適用できなくなりますので、ご注意ください。
インターネットでの購入
ネットで繫忙期のチケットを購入する場合は少し問題があります。
実は、「スマートEX」では特急券と乗車券を別々に購入することができません。
できるのは、「エクスプレス予約」で特急券(e特急券)を購入して、別途往復乗車券を購入する形です。
原則、ネットで乗車券のみを購入することはできません。
「エクスプレス予約」を利用するには、入会および会員登録が必要で、2022年10月現在で年会費1,100円かかります。
「e特急券」のサイトはこちらですが、
東京・新大阪間の普通車指定席は、片道で1,100円お得になるので*2、繫忙期に年に1回以上往復または片道でも2回以上利用すれば元は取れる計算になります。
(2023年10月に割引率が縮小されて、最繫忙期では3回以上の利用がないと元が取れない計算になります。)
エクスプレス予約でのe特急券購入についてはこちらを参照ください。
account-it-dentist.hatenablog.com
指定席券売機(みどりの券売機)で乗車券のみ購入することも可能です。
その場合でも往復割引の適用は受けることができます。
手順はこちらで説明していますので、ご覧ください。
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