青色申告特別控除の55万円を利用するには会計ソフト使用は条件でないのに、なぜ会計ソフトの利用が必須といわれるのでしょうか。
それは、会計ソフトを利用せずに簿記原則に従った帳簿を作成するのはハードルが高いからです。
Excel仕訳帳を自作するのも同様にハードルが高く、メリットのある方は少数派だと思います。
おすすめはクラウド会計ですが、その理由を説明する前に、おすすめの無料Excel仕訳帳がありますのでご紹介します。
- おすすめのExcel仕訳帳、しかも無料
- クラウド会計がおすすめ:集計が正確で入力ミスなどをエラーチェック
- クラウド会計がおすすめ:入力の手間や時間が節約できる
- クラウド会計がおすすめ:対応してくれる税理士が多い
- クラウド会計がおすすめ:制度改正に対応
- クラウド会計がおすすめ:レポート出力機能などの豊富な機能
- クラウド会計がおすすめ:PCでもスマホでも入力可能
- クラウド会計がおすすめ:過去のデータを保存してくれる
- クラウド会計トップ3
- 年間1万円は痛いという人には無料ソフト
- 無料ソフトも使いにくい、という人は自作しましょう!
おすすめのExcel仕訳帳、しかも無料
それはExcel簿記(ExcelB)です。
無料にもかかわらず非常によくできています。
これで問題ない方は自作の必要がありませんので、いちどご確認ください。
これから、一番のおすすすめがクラウド会計である理由を説明します。
クラウド会計がおすすめ:集計が正確で入力ミスなどをエラーチェック
もちろん入力ミスをすべて回避できるわけではありません。
しかし会計ソフトではエラーチェックなどで、一定程度入力ミスを回避できます。
また入力した数字を正確に集計してくれます。
自作Excelでも一定程度のエラーチェックは可能ですが、会計ソフトには到底及びません。
また、数値の集計も心もとないものがあります。
例えばVLOOKUP関数で集計する場合、全角半角違い・前後に空白がある・数字を数値として認識するか文字列として認識するか、などで集計からもれることが多々あります。
クラウド会計がおすすめ:入力の手間や時間が節約できる
多くのクラウド会計は、銀行やクレジットカードなどからデータを受け取り、仕訳を自動作成する機能があります。
なるべく銀行振込やクレジット払にすることで、記帳時間が半減した人もいるそうです。
また、クラウド会計には省力化のため、仕訳帳データから青色申告書および確定申告書まで作成する機能、前年の残高から翌年の期首残高に自動的に反映させる機能もあります。
クラウド会計がおすすめ:対応してくれる税理士が多い
これはクラウド会計というより、会計ソフトウェアとExcelや手書きとの比較においてですが。
自作も含めてExcelでも対応してくれる税理士を見つけるのは大変だと思います。
クラウド会計がおすすめ:制度改正に対応
税制や法制度が変更されたときに、自作Excelは自分でその都度対応が必要です。
有料のクラウド会計は、基本的に都度対応してくれるでしょう。
クラウド会計がおすすめ:レポート出力機能などの豊富な機能
会計帳簿が出力できるのはもちろんですが、得意先別売上分析やキャッシュフロー分析などができるものがあります。
今回の自作では対象外にする家事按分処理や消費税処理などもあります。
必要なら自作Excelでも作成できるでしょうが、かなり大変になると思います。
クラウド会計がおすすめ:PCでもスマホでも入力可能
ネット環境とブラウザがあれば、PCでもスマホでもタブレットでも入力できるため、場所にしばられず利用できます。
クラウド会計がおすすめ:過去のデータを保存してくれる
とはいえ、クラウド会計がサービス停止したので過去の帳簿を出せません、は税務署は許してくれないでしょうから、自分でも出力データは保存しましょう。
クラウド会計トップ3
です。詳細説明のサイトはいろいろあるので、興味のある方は調べてみてください。
いずれも概ね年間1万円前後で利用可能です。
上記のおすすめ理由からその利用料金分の価値があると感じれば利用してください。
簡単に私の感想を記します。
freee
私は利用したことがありません。
というのも会計知識があると融通が利かないため、使いにくいと聞いていたためです。
逆に会計知識があまりない人には一番使いやすいと聞いています。
やよいの青色申告オンライン
1年間利用しました。
入金伝票・出金伝票・振替伝票の形式での入力も可能で、伝票管理の人には使いやすいと思います。
またインストール式の弥生会計のデータを取り込んで開始できます。
私には少し融通が利かないため、使用しませんでした。
マネーフォワードクラウド確定申告
会計知識や会計ソフトの経験があれば一番おすすめです。
カスタマイズ性が高く、金融機関とのデータ連携も優れています。
現在でも無料プランで使用しています。
いずれも無料お試しできるので、実際にさわってどれを使うか決めるのがおすすめです。
年間1万円は痛いという人には無料ソフト
多くのメリットがあり利用料は全額経費計上できるとはいえ、年間1万円の支出は厳しいという方もいると思います。
かくいう私もその1人です。
フリーウェイ確定申告など無料で利用できるクラウド会計もありますし、インストール型の無料ソフトウェアもあります。
いちど検討してみてください。
また最初に述べたExcel簿記(ExcelB)は、もう一度述べますが、よくできています。
無料ソフトも使いにくい、という人は自作しましょう!
実は私が自作しようと決心したきっかけは上記のExcel簿記(ExcelB)でした。
ExcelでかつExcelマクロ(VBA)を使用せずにここまでできるのか、と驚きました。
当初これで運用しようとしたのですが、不満が出てきました。
- 勘定科目をコードで入力するため Copy & Paste での運用が困難
- 事業と不動産が別ブックになる
Excel簿記(ExcelB)をカスタマイズしたかったのですが、シートがパスワード保護されて編集できません。
半面、がんばれば自作Excelも可能だとわかり、自作を決意しました。
私と同じ結論になった人はぜひ自作Excelの仕訳帳を作成してください。
自作するのはめんどうなので完成品がほしい、という方はこちらからどうぞ。
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