2020年度(2021年3月期限)の確定申告から、青色申告特別控除額を65万円にするための条件として、電子帳簿保存か電子申告(e-Tax)が必要になります。
account-it-dentist.hatenablog.com
原則、電子申告(e-Tax)はマイナンバーカードとカードリーダーが必要です。
しかし、マイナンバーカードが普及するまでの経過措置として、ID・パスワード方式が認められていますが、届け出が必要です。
今回はID・パスワード方式届け出の手順を説明します。
電子帳簿保存の承認申請の記事はこちらになります。
account-it-dentist.hatenablog.com
ID・パスワード方式の申請に必要なもの
マイナンバーカードがある場合はオンライン申請できるのですが、この説明ではオンライン申請でなく、直接税務署へ申請することを前提に説明します。
まず必要なものは、運転免許証などの身分証明書です。コピーは不要なので、携帯して税務署へ行ってください。
あと1つ必要なものが「利用者識別番号」です。利用者識別番号を証明する書類の提出は不要です
「利用者識別番号」とは、確定申告のお知らせに記載されてる16(4×4)桁の数字です。
利用者識別番号を忘れた場合の手順はこちらをクリックして参照してください。
利用者識別番号がなく新たに取得する場合は、「電子申告・納税等開始届出書」を提出し、「利用者識別番号」を取得します。
オンラインでの届け出のサイトはこちらをクリックしてください。
税務署へ行く
注意しなければならないのが、本人が届け出なくてはならないのということです。
納税先税務署でなくても届け出ることができます。
窓口で、ID・パスワード方式の届け出をしたい旨伝えます。
ID・パスワード方式の届出完了通知を受け取る
ひょっとすると税務署によって異なるかもしれませんが、筆者のケースで流れを説明します。
申し出をするとPCの置かれたコーナーに案内されます。
届け出する本人がこのPCに向かって、ブラウザで表示されたサイトに入力します。
ここで先に述べた「利用者識別番号」が必要になります。
暗証番号(パスワードのことです)もここで自分で設定します。
税務署職員が本人確認して登録が完了すると、プリンタから出力された「ID・パスワード方式の届け出完了通知」というA4サイズの紙を渡されます。
実際は暗証番号(パスワード)は英字と数字の組み合わせで登録しますが、隠し文字でなく登録した暗証番号(パスワード)が印字されます。
スマートフォンをマイナンバーカードICカードリーダーとする
以上で、ID・パスワード方式の届け出は完了です。
すでにマイナンバーカードをお持ちの方で、ICカードリーダーを買いたくないという方には、スマートフォンをカードリーダーにする方法もあります。
具体的には、こちらをクリックしてご確認ください。
すべての機種でできるわけでなく、手順も面倒なのでID・パスワード方式のほうが私はおすすめです。
以上で、ID・パスワード方式の届け出の説明は終わりです。
次回は、電磁的記録等の保存等の承認申請について説明します。
ご質問は下の コメントを書く からお願いします。